九州実験動物研究会 紹介

会長  大沢一貴 (長崎大学)

 

 九州実験動物研究会は、実験動物および動物実験に関する知識や技術を共有し、九州および周辺地域における実験動物学ならびに関係諸科学の発展を図ることを目的として、1984年6月9日に発足しました。この前年の10月10日に、湯布院で発会に向けての話し合いの場がもたれており、本研究会は設立30年を超える歴史に支えられています。初代の会長は学恩である故山内忠平先生(鹿児島大学)、その後を半田純雄先生(九州大学)、佐藤 浩先生(長崎大学)、毛利資郞先生(九州大学)、浦野 徹先生(熊本大学)と受け継がれ、2014年1月から6代目の会長を拝命し、身の引き締まる思いでおります。

 

 本研究会は、毎年秋に定期の「総会と学術集会」を開催し、同時期に会誌「九州実験動物雑誌」を発行しています。また、不定期の学術集会として、日本実験動物技術者協会九州支部や日本実験動物協同組合九州支部と共同で「実験動物ジョイントセミナー・イン九州」を開催し、喫緊の課題や情報共有に対応してきています。いずれの活動も回を重ねており、詳細は各リンク先をご覧頂ければと思います。

 

 本研究会の役員会や委員会活動は、今期で第11期目を迎えました。国内・海外・技術・若手の各交流委員会および学術集会、情報管理、編集、「山内・半田賞」選考、財務検討の合計9つの委員会の委員長を理事が兼務する構成です。今期は、本研究会のウェブページを刷新するとともに、最新で正確な情報を発信する目的で、情報管理委員会に改称しました。また、若手交流委員会が、将来の本研究会を担う若手研究者と若手技術者との交流を含め議論、検討することになりました。

 

 変動する時代の要請に応えようとするからには、組織として必要な部分は踏襲しつつも、改めるべき点は改善し、ときには時代を先取りするほどの覚悟が必要と考えます。そして、その原動力は評議員あるいは会員の皆様に依るところが非常に大きく、その点でも皆様からのご意見をお待ちしている次第です。

 

 さて、拙稿をお読み頂いた会員の皆様には、今後益々本研究会のためにご活躍頂きますようお願い致します。また、会員以外の皆様におかれましては、これを機会に本研究会に入会して頂ければと思います。大学や研究機関の職員のみならず、大学院生や学生、産業界の動物実験関係者にも広く入会をお待ちしております。

(2014年1月11日)